辛い足腰の痛みやシビレでお困りの方に朗報

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認知行動療法に目覚める

私が自分なりの改善法を思いついたのか、それはニューヨーク医科大学臨床リハビリテーション医学科教授J・E・サーノ博士が著した医学書を読んでからです。探していた改善法はこれだと確信が持てたのです。サーノ博士は慢性的な痛みの多くは心因性だと述べています。それをTMS(緊張性筋炎症候群)と名づけました。潜在意識の中に組み込まれた怒りや不安、焦りなどの感情が顕在意識に浮かび上がってきたとき、精神のパンクを防ぐために自律神経系が盾となって働く防衛反応としています。その結果、交感神経系が優位になり神経や関節、筋肉などへの血流が低下することで、それら組織が機能不全に陥り、疼痛という身体的な苦痛を与えるとのことです。つまり、痛みは心の葛藤であり、精神神経系を守る生体に備わった危機回避能力なのです。もし、その能力がなければ、脳が機能しなくなるとともに生命維持に不可欠な生体の全機性も失われ、やがて死に至ってしまうかもしれません。
脳は思考や感情、意識を司るだけではなく、自律神経系やホルモン系、免疫系のコントロールセンターでもあるからです。したがって、TMSは耐え難い苦痛であるとともに最悪の事態を回避できるという生体の防衛反応なのです。その反応を発生させなくする方法と言えば、潜在意識に仕舞われたマイナスの感情を消去するか、プラスの感情に転化するかということになります。

幻の痛みは存在する

実際、全く問題となるヘルニアや脊柱管狭窄症などの器質的な変化がなくても、痛みやシビレという試練を与え続けることがあります。これは紛れもない脳の錯覚、あるいは思い込みです。うつやストレスによる腰痛や関節痛などの身体化障害は、その最たるものでしょう。レントゲン写真どころか、MRIを用いても所見は見当たりません。それでも激しい疼痛を感じるのです。

最近になって、NHKでも長引く痛みの原因は脳にあるということで、DLPFC(左背外側前頭前野)の機能低下を原因のひとつとしています。DLPFCは意志や決断、意欲などプラスの感情を司る部位で、扁桃体と呼ばれる脳の一部が起こす不安や恐怖、苦しみなどのマイナスの感情を抑え込む能力があると言われています。長引く疼痛がDLPFCの活性を奪い、疼痛患者の心をマイナス思考に陥らせ、僅かな身体の負担でも強烈な痛みを発現させてしまうということです。

この解決法として、わざと痛みが強く感じる体勢を幾度もとらせることで、DLPFCの活動を高め、痛みに対する恐怖心を和らげることを勧めています。もともと脳が作り上げた幻の痛みなので、このような認知行動療法が奏功するのです。TMSの病理とほぼ一緒ですし、改善法も又然りです。

認知行動療法は世界の主流

世界では慢性的な疼痛疾患の対策としてこの認知行動療法が主流になりつつあります。ところが、日本では殆どの整形外科医もリハビリ医も、旧態依然の薬物療法や理学療法に頼っています。MRIなどから得られた画像と症状を照らし合わせ、椎間板ヘルニアだの脊柱管狭窄症だのと判断し、手術を勧めることもあります。患者は治るものと信じて、辛い手術を甘んじて受けます。上手く行けば良いのですが、なかには改善しないどころか、益々痛みが強くなってしまうこともあります。画像上の圧迫や絞扼と、実際のそれとが異なることもあるでしょうし、手術による損傷部位の拡大も考えられます。

ことに脊柱管狭窄症は痛みやシビレを解消させるということよりも、悪化するのを防ぐというところに力点がおかれています。これは確率論から得られた予防策ですので、本当のところは神のみぞ知るという世界でしょう。もしかしたら、死ぬまで悪化することはないとしてもです。と言っても、医師も良かれと思って行うのですから、無暗に批判じみたことは言えません。ただ、惜しむらくは標準治療という土俵の中だけで患者と相撲をとろうとしないで、その外にある療法にも目を向けてくれたら有難いのですが。少なくとも、完治することはないと断言されると、身も蓋もありません。絶望感からDLPFCの機能低下に拍車かける原因になってしまうでしょう。認知行動療法という方法もあると言ってもらえたら、どれほど疼痛患者の福音になることでしょうか。

夢で判断

そこで、認知行動療法に強い興味を覚えました。但し、実際に行うことになったら、途中で止めることはできません。当初激しい痛みに襲われることが想定できます。そこで止めてしまったら、元も子もありませんし、もしかしたら軟弱な意志にDLPFCが呆れて、二重三重にTMSが悪化してしまうかもしれません。そのためにも確固たる裏付けが欲しかったのです。

その矢先、潜在意識は夢にあらわれるというフロイドやユングの学説を思い出しました。学生時代に心理学の講座を聴講したときに耳にした遥か昔の記憶です。あくまでも個人的な意見ですが、夢でTMSの軽重が判断できると思ったのです。その入門書には、フロイドやユングは個人的な体験から生まれる心の動きは夢に反映されるとあります。ユングは集団的な潜在意識まで更に掘り下げましたが、個人史的な潜在意識も認めています。私の場合も何度も腰痛に悩まされる夢や、自由に大草原や運動場を闊歩している夢をみました。馬鹿げた夢ですが、陸上のオリンピックの強化選手に選ばれて有頂天になっていることもありました。明らかに潜在意識の中に不満や苦痛の感情があるのは確かです。認知行動療法を行い、DLPFCを活性化してTMSを解消させる価値は十分にあります。意を強くして認知行動療法に励むことにしました。

ひたすら歩く

先ず取り組んだのが、歩くことです。仕事から帰ってくると、ひたすら夜の街角を散歩するようになりました。歩きはじめは腰の痛みと足の裏のシビレを感じるぐらいでしたが、30分もしないうちにお尻からふくらはぎまで筋肉が突っ張るような痛みに襲われました。それでも気にせず歩き続けましたが、それでも痛いものは痛いのです。いよいよダメになると、途中でベンチに腰かけたりして痛みが遠のくのを待ちました。毎晩トータルで1時間半は歩きましたが、30分置きぐらいに同じような痛みを感じました。足に意識を傾ければ、シビレは指先まで広がっています。本当にこれで長年の足腰の痛みやシビレが取れるのか?その都度疑心暗鬼になってしまいました。

そこで、認知行動療法の基本たるマイナス思考の是正に取り組みました。そのためには自分が持ち続けてきた不安や恐怖をあおらないようにすることが肝要です。その第一歩として、出来るだけ足腰の痛みやシビレを気にしないように努めました。具体的には気をそらすために夜の景色に目をやることに専念したのです。

居酒屋やファミレス、消費者金融のネオン、車のテールランプや工事の明り、人工的につくられた光ではあるものの賑やかさが感じられました。この輝きがあるから人が集まるのでしょう。速足で帰宅を急ぐ兼業ママさん、バス停で待っている綺麗な衣装のお嬢さん、居酒屋の前で気勢を上げている学生の集団、千鳥足ではしご酒を楽しむサラリーマン、軽快なテンポでジョギングをしている仲の良さそうな夫婦づれ、喧嘩騒ぎで警察官にお咎めを受けている中年男性と若者、行きかう人も選り取りですが、皆イキイキしているように見えます。私とて具合の悪い様子はおくびにも出しません。普段何も気にせず通り過ぎてしまう夜の風景ですが、注意深く観察すると街も人も活気づいていることが分かります。こんなところにカラオケが、あんなところにラーメン屋が、そんな奥に焼肉屋があったのかと、新発見も数知れず、遠くから聞こえるサイレンの音を聴きながら歩いていると、しっかりした足取りで歩いている自分に気が付きました。

それだけではありません。休みの日は朝から近所の公園を積極的に歩くことにしました。安らぐ環境ならば、更に進歩がみられるだろうと思ったからです。公園は目にまぶしいほどの緑に覆われていました。足元にはマーガレットやマリーゴールド、名の知れない可憐な小さな花、まさに百花繚乱という感じでした。自然が溢れる中を耳にヘッドホーンを当てて大好きなラテンミュージックを聴きながら歩き回りました。旋律を口ずさんだり、歩くテンポをリズムに合わせたりもしました。時折、足を止めて下腹に空気が入るぐらい大きな深呼吸もしました。すると、大地のエネルギーが身体全体に浸透するような気がして、ますます足腰に力が入りました。

気を良くして、1ヶ月ほどで街中や公園を歩いていると、症状の回復を実感するようになりました。歩いている最中は殆ど痛みやシビレを感じません。優に1時間は続けて歩いたとしてもです。逆に薄ら汗をかいてくると、爽快感が身体中から湧き上っていました。 普段の生活においても、痛みやシビレは激減していました。数値で表せば、10から半分の5に下がったような感じです。

これで、長年の痛みやシビレから解放される喜びに天にも昇る心境でした。このことからも、私が感じている痛みやシビレはTMSが原因で、DLPFCの機能が低下しているからだと、信じて疑わなくなりました。

楽観的な思い込み

ところが、それは楽観的な思い込みに過ぎませんでした。その願望は完全に裏切られたのです。ある日、“絶対痛くない” と自分自身に暗示をかけながら、大きく腰をのけぞらしたり、回転させたりしました。すると、腰から太ももの後ろや横、ふくらはぎに電撃的な痛みが走りました。足のシビレも強くなったような感じです。確かに長時間歩けるようになっていましたが、腰に強い負担をかけるような動作をすると、忘れかけていた苦痛が甦ってしまったのです。それからも一進一退で、3~4か月ぐらい経過しても、痛みやシビレが完全に解消することはありませんでした。それどころか6や7になったりすることもありました。特に仕事で長時間座っていたり、重い荷物を持つことが多かった日は、歩く気になれないほど痛みやシビレを感じました。

痛みは防衛反応

そこで、痛みやシビレが発生するメカニズムや、その対処法に関して、更に詳しく調べてみることにしました。根本的に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の改善にも取り組まなければならないと思ったからです。

痛みはオギャーと生まれたときから身体に備わっている防衛反応と云う人もいます。 タンスの角に頭をぶつけた時も、画鋲を踏んづけた時も、熱いヤカンに触れた時も脳は強烈な痛みを味あわせ、二度と同じ過ちを繰り返さないように学習させます。また、痛みを与えることで、安静を保たせ、それ以上の悪化を防ぐようにします。その結果、回復が早まります。私の場合も腰に強い負担をかけたとき痛みやシビレが激しくなるというのなら、危険信号を発している可能性が高いのです。それは、痛みやシビレの原因がTMSだけに止まらないということで、放置しておくと取り返しのつかない損傷を身体に与える可能性が高いことを示唆しています。私の痛みやシビレも腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が原因なので、悪化して寝ったきりになってしまうのを予防しているのかも知れません。

脳から頸椎、胸椎、腰椎の脊柱管の中を通る脊髄神経は腰椎の1番目あたりで馬尾神経になります。この馬尾神経の背中側にある脊髄後角から出る知覚神経が、椎間孔の中で神経細胞の集合体である後根神経節を形成し、続いて神経根で馬尾神経の腹側の前角から伸びる運動神経と収束した後、前枝と後枝とに分かれ、腰背や下肢に伸びています。特に前枝からは腰神経叢や仙骨神経叢が出ています。腰神経叢は腰背や会陰、下肢の筋肉や皮膚の知覚や運動を司り、仙骨神経叢は主に腰から下肢の知覚や運動を支配しています。特に仙骨神経叢は坐骨神経も含んでいますので、腰痛持ちには関係深いものがあります。私の足腰の痛みやシビレも、これらの神経の走行に沿ってあらわれています。自分の体の一部とはいえ、その存在が憎くも悲しくも感じる時がありますが、歩けるのも気持ちの良い排便や排尿ができるのも腰神経叢や仙骨神経叢が機能している賜物です。あれこれ文句を並べたら罰が当たってしまうでしょう。

腰椎椎間板ヘルニアは飛び出したヘルニア塊が神経根を圧迫し、その刺激が後根神経節から脊髄後角を通り、馬尾神経や脊髄神経を経由して大脳の後頭葉にある体性感覚野に伝達され、痛みとして認識されます。腰椎脊柱管狭窄症も神経根の圧迫が症状の発現に深く関与している場合は、同じような痛みのメカニズムが想定できます。特に神経根への圧迫は知覚神経を鞘のように覆って、スムーズな伝達を助けている髄鞘の機能を低下させますので、シビレの原因の大きな要素になります。

最近の研究で、圧迫されている神経根が炎症を起し、プロスタグランジンやヒスタミン、セロトニン、ブラジキニンなどの起炎性の化学伝達物質を多量に発生させ、それが後根神経節や脊髄後角の侵害受容器を強く刺激することで、痛みが発生することが判明しています。特に痛みの発現は、ブラジキニンが関与しています。この圧迫から炎症、起炎性の化学伝達物質の放出という悪循環が長く続くと、痛みとして感じる閾値を低下させてしまい、僅かな痛みでも強く感じさせてしまうと言われています。これを中枢性感作と呼んでいます。

その他にも圧迫が神経根付近の血流を低下させると、障害された神経への栄養の供給や起炎物質の排出が困難になったりして回復を遅らせることが知られています。更に炎症による浮腫は、刺激された繊維芽細胞が神経根の皮膜、更には感覚神経の内膜にも入り込み、膠原繊維を過剰に生産し、繊維化を促進させます。その結果、神経を覆っている髄鞘が障害されて痛みやシビレ、無感覚という神経障害の最終像をあわわすことになります。

元凶の腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアにも目を向ける

やはり、私の足腰の痛みやシビレの原因は、TMSの他に腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによる神経根の圧迫であるのは間違いありません。長引いているので、中枢性感作も加わっていることでしょう。だから、いくら認知行動療法を行っても、痛みやシビレという症状をゼロにすることは不可能です。完璧を期すならば、これらの元凶にも目を向けて、真摯に改善への努力をしなければならないことを悟りました。

神経機能の健全化と強化が最重要課題

そこで、その方法を模索するうちに、ある事実に気が付きました。それは日により全く痛みやシビレを感じないことがあるということです。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアがあれば、1年365日痛みやシビレがあってもおかしくないはずです。絶えず神経根の圧迫が続いているからです。では、何故?ない頭で熟慮していると、神経が元気ならば、多少の圧迫でへこたれなくなるのではという結論に至りました。振り返ってみると、天気の良い日は痛みやシビレが軽くなっています。お風呂や温泉に浸かっているときは全く坐骨神経痛の諸症状はあらわれません。医師や鍼灸師、接骨師といった専門家の意見を聞いてみると、患部の痛みを軽減させることは当然のことながら、血流やリンパの流れを促進させ、神経の炎症を取り除くとともに神経の機能を強化することが重要とのこと、私の考えと同じような答えが返ってきました。

そう言えば、気持ち良く歩いていると痛みやシビレを感じないというのも、単にDLPFCの活性化があらわれているだけではなく、血流が改善して神経に栄養が行き渡り、一時的にしろ、神経機能の回復がみられているのかもしれません。自分の所感が満更間違いではないという裏付けが取れ、悦にふけると共に神経の健全化が目下の最重要課題であると認識しました。但し、言うは易し行うは難し、最適な神経強化法を見つけるのは至難の業でした。

その対策として、病院の治療では神経ブロックもありますし、消炎鎮痛剤の服用もあります。但し、今までの経験で神経ブロックの効果は2~3日しか持ちません。薬は劇的な効果は期待できませんし、胃腸の具合も悪くなってしまうので、激しい痛みで動くこともできないという緊急時しか服用する気にはなれません。それに作用機序から考えて、中枢性感作は緩和できても、根本的な原因である椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症まで改善させることは難しいでしょう。

また、鍼灸や整体は経済的に無理があります。其々の先生は週に2回の治療は絶対と言っています。1回6000円ですから、週に2回の治療は通えば1万2千円、月の出費は5万円弱になってしまいます。せめてその半分ぐらいでしたら、何とかなるのでしょうが。 そこで、思案の上、選択したのが、サプリでした。

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